
中2の私が父に「どうせつまらない仕事でしょ」と笑った1ヶ月後、職場見学で見た父の本当の顔
コラム
中2のとき、父に「どうせつまらない仕事でしょ」と言ってしまった私。1ヶ月後の職場見学で見た父の姿は、私が知っていたお父さんとはまるで違っていました。
「お父さんの仕事、何してるか知らない」
あれは中2の春の夕食でした。母が「今度の土曜、お父さん休みだって」と言ったとき、私は「ふーん」と返事をしながらスマホをいじっていました。父は黙ってご飯を食べていて、母が「お父さんもたまには出かけたら」と話を振ると、「うん、考えとくよ」と笑いながら答えました。 私はそのとき、特に何も考えずに言ったのです。「お父さんの仕事、何してるか知らない。どうせつまらない仕事でしょ」。母が「ちょっと、そんな言い方」と止めましたが、父は変わらず笑ったまま「そうか」と返事をして、それ以上何も言いませんでした。
想像していた父と、違う父
1ヶ月後、学校の課外授業で職場見学があり、私は他のクラスメイトと一緒に父のオフィスを訪ねました。受付の方が「お待ちしておりました」と笑顔で迎えてくれて、ちょっと驚きました。 父はいつもの疲れた顔ではなく、背筋を伸ばして仕事をしていました。隣の席には若い男性社員がいて、父は資料を指差しながら「ここの数字、もう一度確認してみよう。焦らなくていいから」と穏やかに教えていました。後輩は頷きながらメモを取り、父を頼りにしているのが伝わってきました。
午前中の社内ミーティングでは、父はホワイトボードの前に立って、若手社員たちにプロジェクトの方針を説明していました。質問が出ると、「疑問は持ち帰らずに、この場で全部出してほしい」とはっきりした声で言って、一つひとつ丁寧に応えていました。リビングのソファに座っているときとは別人のようでした。
次のページへ
車の中でこぼれた一言

























