
明るく挨拶を続けるあのママを呼び止めて、私が伝えずにいられなかった本当の理由
コラム
新年度から見かけるようになった、明るく挨拶してくれる新しいママさん。その姿が数年前の自分と重なり、私はある朝、声をかけずにいられませんでした。
数年前の自分
息子が入園した時、私はとにかく明るく振る舞っていました。慣れない土地で、見知らぬ人ばかりの幼稚園。緊張を悟られたくなくて、すれ違う人みんなに「おはようございます」と声をかけました。返事の有無は気にしませんでした。挨拶することで、自分自身を支えていたのだと思います。
ところが、半年ほど経ったある日、何人かのママの輪の中で「あの人ちょっと馴れ馴れしいよね」と話されているのを、偶然耳にしてしまいました。その日からです。挨拶が、怖くなったのは。誰にどう声をかけたらいいのか、わからなくなったのです。
重なって見えた背中
今年の春、新しい年少組のママさんを見かけるようになりました。すれ違う人みんなに、明るく「おはようございます」と声をかけている。その背中は、数年前の私とそっくりでした。
このまま続けて、傷つかないでほしい。あの陰口を、彼女の耳に届けたくない。そう思ったとき、いてもたってもいられなくなりました。先回りして警告すれば、彼女は傷つかずに済むのではないか。気づいたら、私は門の前で彼女を呼び止めていたのです。
次のページへ
伝えてしまった一言


























