
彼女からの「返信はひとことにして」という縛り。俺はその短い返事に、毎回本音を詰め込んでいた
コラム
選びぬいた一言
そんなある時、彼女からメッセージが届きました。
「さっきのことなんだけど、私、なにか怒らせること言ったかな。大丈夫?」
不安にさせてしまったと、すぐにわかりました。本当は、怒ってなんかいない、こっちこそごめん、君といられて毎日うれしいんだと、長い文章を打ちました。打って、消して、また打ちました。
でも縛りはひとことです。彼女を安心させられる言葉を、たったひとつだけ選ぶとしたら。迷った末に残したのが、あの返事でした。
「好き」
怒ってないよ、大丈夫だよ、その全部を、俺はこのひとことに込めたつもりでした。
そして...
あとで彼女が、俺の短い返事を暗号みたいだと感じていたと知りました。冷たく見えていたのかもしれません。でも俺にとって、あのメッセージは、長文よりずっと本音に近い言葉でした。
今度会ったら、ちゃんと話そうと思います。「好き」はごまかしじゃなかったこと。短くしてと言われて初めて、自分が本当に伝えたい言葉はどれなのか、考えるようになれたこと。縛りをくれた彼女に、今は感謝しています。
(20代男性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)




























