
彼が送ってきた指輪のサイズ表。丸で囲まれていたのは私のサイズじゃなかった。「これ、誰のサイズ?」
コラム
送れずにいた問いかけ
聞けばはっきりするのに、私はなかなか打ち出せませんでした。返ってくる答えが怖かったのです。それでも、黙ったまま勝手に苦しむのは、もうやめようと思いました。
「これ、誰のサイズ?」
送ってからも、返事はなかなか来ません。やはり聞かなければよかったのか。そう思いかけたころ、彼から電話がかかってきました。電話の向こうの声は、いつもより落ち着きがありませんでした。
彼は、本当はもっと先に伝えるつもりだったのだと、ためらいながら話しはじめました。
そして...
丸で囲まれていたのは、私のために選ぼうとしていた指輪のサイズでした。私が彼の家に置き忘れていた指輪を、こっそり測ったのだそうです。けれどそれは、私が中指にはめていたもの。だから号数が、私の知っている数字とずれていたのです。
誰かのための指輪ではなく、私のための指輪。その事実に、抱えていた不安はゆっくりとほどけていきました。それでも彼は、肝心なところでいつも少しだけ抜けています。せっかくの計画を、自分の手で半分こぼしてしまった。
そんな彼を、私はやっぱり憎めませんでした。次に正しいサイズを伝えるのは、私の役目になりそうです。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)



























