
私の香水だけが玄関に移されていた。彼の本心がわからなくなった日
コラム
彼のコートから漂った、覚えのある匂い
ある休日、彼が出かけたあとに、椅子へかけたままのコートをハンガーへ移しました。襟元に顔が近づいた拍子に、私自身がよく知っている甘い香りがしました。私の香水の匂いでした。戻ってきた彼に、玄関の瓶のことをようやく口にできました。彼は決まり悪そうに笑って、こう言いました。
「家を出る前に、これを少しだけつけてたんだ。言うの、恥ずかしくて」
そして...
距離を取られていたのだと勘違いしていた私は、ずいぶん遠回りをしていたようです。瓶はあの場所へ戻さず、玄関に置いたままにしています。彼が持って出やすいように。聞いてみればよかっただけのことを、これからは先に口にしようと思います。
(20代女性・会社員)
本人記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)



























