
「ただの目印だよ」とはぐらかした俺→その数字は二人で過ごした日の、消せない名残だった
コラム
「ただの目印だよ」と、はぐらかした
数日後、彼女に「私の鍵にだけ、どうして番号がついてるの」と聞かれました。本当の意味を打ち明けるなら、このときでした。けれど、口から出たのは「ただの目印だよ」というひとことです。
照れくさくて、それ以上が続きませんでした。彼女が少し寂しそうな顔をしたのは、わかっていました。説明すればいいだけなのに、俺はその一歩を踏み出せなかったのです。
そして...
次に彼女が来たら、番号の話をしようと決めています。あの数字は管理のためではなく、二人で過ごした日の名残なのだと。印のない俺の鍵を、彼女のものと取り替えてもいい。大事にしたかったのは、いつだって彼女のほうの鍵でした。今度こそ、そのことを言葉にするつもりです。
(20代男性・システムエンジニア)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)



























