
「私の前では外すのに」職場でだけ光る彼の指輪→問い詰めて知った、不器用な本当の理由
コラム
会社帰りの彼を待つあいだ、ビルの入り口で同僚と笑う彼の左手が目に入りました。薬指には、半年前に私が選んだ指輪が光っています。けれど少しして合流した彼の手は、何もはめていない素の指でした。問いただすと、彼は口ごもりながら理由を話しました。指輪を外していたのは、私が思っていたものとは違ったのです。それを知っても、心にはわだかまりが残ったままでした。
指輪がなかった
内側におそろいの刻印を入れた、私が選んだ指輪でした。私はずっと左手にはめていますが、彼が会うときにつけているのを見た記憶がありません。彼は、仕事柄あまり指輪をつけない人なのだと思っていました。でもビルの入り口で見た指には、確かにそれがありました。デート用に外して、職場用につけている。あったとしても職場でつけずにデートでつけるように、順番が逆ではないか。そう思うと、聞きたいのに聞けないまま、その日は別れ際まで普通のふりをして終わりました。
思いきって聞いた答え
数日たっても、あの光景が頭から離れませんでした。ある日、私は彼の部屋にいるとき、思いきって、彼に切り出しました。
「私の前では外すのに、職場ではつけてるんだね」
彼は言葉を探すような顔をして、それから目を伏せました。やましいことがあるのだと、私は受け取りました。デート中に、私とおそろいをするのが嫌なのではないか、と悪い想像が、勝手に膨らんでいきました。
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外していた、本当の理由
























