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共有の買い物メモに一行残してしまった俺が、彼女に隠していた計画

コラム

本人に聞けばすぐ済む話を、俺はわざわざ遠回りしていました。はぐらかすたび、彼女の顔から笑顔が消えていきます。あの箱を渡すまで、黙っていたことの意味を。

スマホの画面を切り替えた拍子に、彼女と共有している買い物メモが開きました。一番下に、自分用のメモへ書いたはずの一行がそのまま残っています。彼女に見られていたかもしれないと思うと、家までの道がいつもより長く感じました。

本人に聞けば、すぐ済む話だった

事の起こりは、彼女の誕生日プレゼントでした。前に一度だけ、お店で欲しいと口にしていた靴を覚えていたのです。サイズを本人に確かめれば早いけれど、それではサプライズになりません。だから彼女の友人に連絡を取ることにして、自分用のメモに「彼女に言わないこと」と書いたつもりでした。よりによってそれを、共有のメモに打ち込んでしまったのです。

本当のことを、言えなかった理由

友人と打ち合わせるため、俺は「ちょっと出てくる、すぐ戻る」とだけ言って家を出ました。彼女が何か言いたげにしているのは気づいていました。戻るなり「最近、何かあった?」と聞かれて、本当のことを言えば全部こわれてしまう気がして、「別に、なんもないよ」とごまかしてしまいます。彼女の表情が曇るのを見ながら、あと少しだから、と自分に言い聞かせていました。

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