
雨の日に夫から呼び出し。「傘は一本でいい」という一言に振り回された話
コラム
私を濡らさないことにばかり気を遣う夫の肩は、家に着く頃にはすっかり色が変わっていました。怒っているとばかり思っていた夫は、ただ私をかばっていただけでした。
用がなければ連絡してこない人
結婚して数年、夫は外出先からまめに連絡を寄こすほうではありませんでした。亭主関白なところがあって、こちらの段取りより自分の都合を先に通してしまう人です。その夫が急に、「駅まで来られる?」とだけ送ってきたのです。理由は書いていません。私は何かよくないことでも起きたのかと考えていました。
たった一言の、突き放すような返事
雨脚が強くなる中、私は「傘、持っていこうか?」とメッセージを送りました。返ってきたのは、「傘は一本でいい」という一言です。私の問いへの答えは、それだけ。なぜ呼び出すのかも、何の話なのかも書いていません。一本でいいというのは、私のぶんなど気にしていないということなのか。いつもの夫の調子を思えば、こちらが濡れることなど頭にないように思えてしまいます。玄関の傘立ての前で、夫のいつもの傘を1本だけ手に取りました。
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駅で、傘も持たずに待っていた夫
























