
彼の招待リンクを開いたら私だけ編集できない設定→書かれているのは言った覚えのない願い事ばかりでした
コラム
最後まで読まずに決めつけた
言われて、私はリストの下までスクロールしました。そこには、彼の短いメモがありました。「1月、帰り道に言ってた」「3月、通りかかったときに見てた」「5月、写真だけ保存してた」。項目の横にも、日付と小さな説明が書かれていました。
知らない願い事ではなく、私が忘れていただけの願いでした。通りすがりに「ここ気になる」と言った店。写真を見て「かわいい」と言ったスイーツ。七夕の飾りを見て「短冊、久しぶりに書きたい」と話したこと。彼はそれを、6か月分ずっと拾っていました。
1番下には、「追加してほしいリストじゃなくて、君が言ってくれたことを忘れないためのリスト」と書かれていました。その文を読んで、私は送らなかったメッセージを消しました。最後まで読めばよかったのに、そのときの私は、編集できない表示だけで答えを決めていました。
そして...
七夕の日、彼は小さな枝と短冊を持ってきました。「勝手に鍵をかけたみたいでごめん」と言う彼に、私は「見て、だけじゃ分からないよ」と返しました。まだ少しだけ、先に説明してほしかった気持ちは残っていました。
それでも、私が忘れていた願いを半年も拾い集めていた人がいる。そう思うと、問い詰めるために打った言葉をもう一度開く気にはなれませんでした。最初の短冊に願いを書いて、私は彼の隣で枝に結びました。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、設定を一部変更しています。
(ハウコレ編集部)

























