おしゃれと恋で もっとかわいく - ハウコレ
SP用検索ボタン
メニューはこちら

同棲する彼が、自分の食器だけ別の棚にしまうようになった理由

コラム

ベッドの中で漏らした私の一言に、彼は半年前のマグカップの話を始めました。線を引かれたと感じていた私が、知らなかった本当の理由がそこにあったのです。

朝の食器棚を開けると、彼のマグカップと茶碗だけが、見慣れた段から消えていました。

いつもの場所に、彼の食器がない

私たちは1年半同棲していて、食器は同じ段に並べてきました。彼が移した先は、もともと使わない来客用の皿が眠っていた下の段でした。引っ越しに向けた整理か、棚の入れ替えか。けれどそんな話は出ていません。彼が下の棚をかがんで茶碗を取り出すのを、私は自分の分の支度を続けながら、横目で確かめていました。

「便利だから」

「分けたんだね、食器」棚に食器を入れる彼の背中に、そう声をかけました。「うん、その方が便利だから」返ってきたのは、それだけでした。別々の棚に皿を戻す彼の手と、自分の棚に茶碗をしまう私の手が、もう同じ場所に重ならない。彼は思いつきで動くタイプではありません。だから「便利だから」の一言の裏に、私の知らない決意がある気がしてしまったのです。頭の中で、別れ話の切り出し方や、引っ越し業者の見積もりや、退去の手続きの順番が、勝手に並んでいきました。

HOT ITEM
  • X
  • Line