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「分けたんだね、食器」と言った彼女→帰宅後、俺はやっと言いたかったことを言えた

コラム

半年前に欠けさせたマグカップを、彼女は「気にしないで、ヒビ程度だから」と笑った。けれどその日から、棚の奥にしまい直していたことに、俺は気づいていました。

食洗機から取り出した自分の茶碗を、俺はあの日から、下の棚にしまうようになりました。

マグカップを欠けさせた日のこと

半年前、自分の食器を取り出そうとしていた時、誤って彼女のお気に入りのマグカップを落とし、欠けさせてしまいました。「気にしないで、ヒビ程度だから」彼女はそう笑って、そのまま使い続けていました。ただ何日か経って、欠けた縁を気にして、棚の奥に置き直していることに気づきました。俺の手が大きいせいで、彼女のものを欠けさせたのは、それが初めてではありませんでした。

皿を分けるのは、線を引くためではない

休みの日、彼女が出かけている間に、俺は食器棚を勝手に整理しました。自分が日常で使うものだけを、下の段にまとめたのです。彼女が戻ってから、何か聞かれたら理由を話すつもりでいました。けれど彼女は何も言わず、2日目、洗い物の手を止めて彼女は口を開きました。「分けたんだね、食器」俺は「うん、その方が便利だから」とだけ返しました。あまりにも突然で、話すのが苦手な俺はきちんと説明できなかったのです。

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