
夏祭りで彼が親友の手を引いた→翌日、差し出された金魚の髪飾り
コラム
夏祭りの金魚すくいの水音の向こうで、彼が引いていたのは、親友の手でした。人混みに背を向けて帰ったあの帰り道、私は彼を呼び止めもしませんでした。翌日、彼が差し出した小さな包みの前で、私は自分がどれほど早とちりをしていたか知ります。
屋台の灯りの下で見つけた、金魚の髪飾り
その日、私は彼と親友の3人で夏祭りに来ていました。付き合って1年、親友とは学生時代からの仲で、2人が親しげに話す姿にはもう慣れたつもりでした。屋台の並びを歩いていると、金魚の形をした髪飾りが目に留まりました。指先で軽く触れて、「この髪飾り、金魚みたいで可愛い」と口にすると、彼は財布に手を伸ばすでもなく、「今度でいいでしょ」と歩き出します。
かき氷を手に戻ると、彼の手が引いていたのは
暑かったので、私はかき氷を買いに別行動をしました。戻ってくると、人混みの向こうに彼の背中が見えます。彼は親友の手を引き、屋台の並びのほうへ足早に進んでいくところでした。2人は顔を寄せ合い、何か言い合っています。話の中身は、太鼓の音にかき消されて届きません。私が彼女なのに、1人浮いているような気がして、嫌な想像ばかりが膨らんでいきました。呼び止めることはせず、私は提灯の列に背を向けて、来た道を戻りました。
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彼からのメッセージに、返事を送れないまま

























