
妻の連絡だけ返さなかった俺が、目を見て気づいた失礼
コラム
受けた指摘
夕食を終えたリビングで、隣に立った妻が俺を呼び止めました。
「なんで私のメッセージだけ無視するの?」
俺は妻の目に視線を戻しました。悪意はなかったつもりです。素直に思っていたことを、そのまま言葉にしました。
「え、家で話せばいいと思ってた」
言い切った直後、妻の眉がわずかに上がったのが見えました。俺は自分の言葉のまずさを、遅れて理解し始めていました。
「グループチャットで無視されると、義家族の前で私だけ蚊帳の外にされてるみたい」
妻の声は落ち着いていました。だからこそ、俺の中に深く残りました。
「ごめん。そこまで考えてなかった」
俺は妻に向かってお辞儀をしました。
そして...
俺は義家族のグループチャットを開き直し、妻の最初の投稿を引用してから、当日の店の候補について妹と母に問いかけました。誕生日の会で、母は乾杯の音頭を取り、「みんなで来てくれて嬉しいわ」と笑っていました。妹は妻の隣で去年より長く話し込んでいました。
俺の家族と、妻を作る家族。俺はその2つを別の場所として扱っていた自覚がなかったのです。同じ画面の中で、俺は妻の言葉に返事をする練習を続けています。
(30代男性・会社員)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)



























