
別れて1年、遅い時間に元彼から届いた「元気にしてる?」の意味
コラム
返信を打っては消して、消しきれない言葉が最後に1つ、残ったままです。彼のたった一言を「今さら」で片づけたくない自分に、去年の別れ方が、まだ訴えかけてくるのです。
枕元で光った通知の主は、連絡先から消したはずの、かつての恋人でした。
連絡先を消したのに、届いていた
目が覚めたのは物音のせいではなく、枕元の画面が1度だけ明るくなったからでした。手を伸ばして画面を見ると、通知の欄には見覚えのある名前が並んでいました。連絡先はとっくに消したはずでしたが、消しても、相手の側からはまだ届くのだと、そのとき気づきました。開いた通知には「元気にしてる?」とだけありました。それ以外のやりとりは、1年前の別れ話で終わったままです。この短さに、私はどこかで覚えがあるような気がしました。
打ちかけの返信を消すまで
別れ話の切り出しは、私からでした。仕事で余裕がなくなり、返信は遅くなる一方で、会っても話が続かなくなっていました。最後に会った日、私は「少し距離を置こう」とだけ伝えて先に席を立ちました。その後の連絡は、こちらから途絶えさせました。入力欄を開いては閉じるを、何度繰り返したかわかりません。「元気だよ」と打つたびに、その先が続かないのです。この一言を返してしまえば、去年の私が、あの日の別れ方を「間違っていた」と認めることになる気がしました。私は打ちかけの言葉を残したまま、画面を伏せました。
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今さらと言い切れなかった理由

























