
若手の有給に口を挟むのが癖になっていた私、部長の指摘で自分の顔が見えた日
コラム
正しいと信じてきた「我慢」は、若い頃の自分が受けた仕打ちを、後輩へ回していただけだったのかもしれません。夫のシャツの上で、私はそれを認めかけていました。
洗濯かごの前で、私は畳みかけていたタオルをもう一度広げていました。
「若い頃の自分」を、後輩に見せていたのかもしれません
あの日、有給申請書を提出しようとしていたのは、入社3年目の後輩でした。友人の結婚式なのだと、周りが笑いながら聞いているのも耳に入ってきました。
私はキーボードを打つ手を止めて、「有給ねぇ。私が若い頃は、そんな余裕なんてなかったけどね」と、笑いに乗せるつもりで投げました。
彼女が課長のトレイに書類を置いて席へ戻る間、私は正しい先輩をしているつもりでした。
給湯室と朝礼で、2度背中を叩かれた気がした
数日後、私は新人の子と食堂で立ち話をしていました。先輩として言ってあげるつもりで、「今の子は恵まれてるわよね」といつもの調子で笑いました。新人の子が困った顔で笑い返したのを見て、これは通じている、と勝手に思っていました。
しかし翌週の朝礼で、部長は資料も見ずに全員を見渡し、「有給は権利です。理由も気兼ねもいりません」と言い切りました。私だけが名指しされたわけではないのに、机の木目が急に近く見えました。
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帰宅した家の、洗濯かごの前で























