
顔合わせで一言しか話さなかった婚約者に、私は本気で不安になった
コラム
帰り道の駅で「ごめん、うまく話せなかった」と口にした彼。
その数日後、彼が私に見せた1枚の紙で、私は自分の見方を少し変えることになりました。テーブルに置かれた彼の湯呑みは、乾杯のあと30分たっても、まだ半分ほど残ったままでした。
「お仕事は、どういった系ですか」
両家の顔合わせは、私の父が予約した都内のホテルの個室で行われました。父が「お仕事は、どういった系ですか」と切り出すと、彼は「システム開発の会社に勤めています」と一言だけ返しました。普段の彼は、私の友人の前ではよく笑うし、会話も途切れさせません。ですが今日は、名刺を交わした直後から、目線を膝のあたりに落としたままでした。
助け舟が、3度素通りしていきました
母が「休みの日は、料理はされますか」と助け舟を出しました。彼は「たまに、簡単なものを」と返し、また下を向きます。趣味の話、地元の話、母が振る話題のどれにも、彼は単語だけで返しました。話は父と彼のお父さんの間で進み、私は隣の彼の湯呑みが空になっていないことにばかり気を取られていました。
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駅のホームで、彼が返した一言























