
「スッピンの方がかわいいよ」褒めたつもりの俺が、デートで知った本音
コラム
送ったばかりの文面を、僕はテーブルの下で何度も読み返していました。どこが引っかかったのか、そのときの僕はまだわかっていませんでした。
注文した食事が運ばれてきても、彼女は窓の外を見つめるだけでした。
写真付きのメッセージ
待ち合わせに向かう前、彼女から「今日はメイクがうまくいったよ」と写真付きのメッセージが届きました。画面の中の彼女は目元まで丁寧に仕上がっていて、素直に可愛いと思いました。それなのに僕が返したのは、「スッピンの方がかわいいよ」という文面でした。
出会った頃の、飾らない彼女を思い浮かべながら、気の利いた返事のつもりで送信したのです。送ってすぐは、いい返しができたと思っていました。ところが返ってきたのはスタンプが1つだけで、そのあとの文面は続きませんでした。
うなずくだけの彼女
レストランで合流してからも、彼女の口数は少なく、相づちも短いものでした。運ばれてきた食事は、彼女の前で手つかずのままでした。僕はテーブルの下でスマホを開き、送ったばかりの文面を読み返しました。何度読んでも、どこが引っかかったのか、すぐには思い当たりませんでした。彼女は窓の外へ視線を向けていました。
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言えなかった本音


























