「何回目の記念日か覚えてる?」夫は「132ヶ月」と即答、私が怒ると取り出した古い箱

コラム

手帳の隅に続いていた数字

夫が最初の1冊を開きました。ページの隅には、小さく数字が書かれていました。1、2、3。毎月、同じ日付のところに数字があります。手帳が新しくなっても数字は続き、最後に開いた今年のページには「132」とありました。「1ヶ月ずつ数えたかったんだ」夫が言いました。

きっかけは、結婚1年目にした大きな喧嘩だったそうです。あのとき私は、1週間ほど実家へ帰りました。夫は私が戻ったあと、結婚して1ヶ月たった日からその月までを手帳で数え直し、数字を書いたのだと説明しました。

それからは毎月、同じ日に1つずつ数字を増やしてきたそうです。「あれから、1年先まで一緒にいるのを当たり前だと思わないようにした」年単位ではなく、続いた1ヶ月をその都度覚えておきたかった。それが、夫にとっての「132ヶ月」でした。

そして...

「そんなの、言ってよ」最初に出たのは、その言葉でした。ふざけていると決めつけたことは申し訳なく思いました。それでも、10年以上1人で数えていたなら、途中で教えてほしかったという気持ちも残りました。

夫は、「言わないで続けることに意味があるみたいに、勝手に思ってた」と答えました。

そのあと、帰りに買ってきたという小さな花束をテーブルに置きました。次の月の欄を開くと、まだ何も書かれていません。私はそこを指して、「133は、私も書くから」と言いました。

今は毎月その日になると、どちらかが手帳を出します。数字を残すことより、どうして残したいのかを話すこと。そのことを、これからは2人で忘れないようにしたいと思っています。

(30代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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