
「お父さん、しょうゆ取って」パパと呼ばれなくなった俺が、娘の紙で知ったこと
コラム
紙に書かれていた別の名前
学校で配られた職業調べの紙が、食卓に置いてありました。娘が仕事について話を聞いた相手の欄には、通学路にある自転車屋の店主の名前が書かれています。
仕事の話なら、俺にもできたはずです。呼び方だけでなく、こういうことまで父親には頼みたくなくなったのかと思いました。
「あの紙、読んだよ」
そう伝えると、娘は少し間を置いて答えました。
「お父さん、忙しいって言ってたでしょ」
そこで、娘が紙を持って居間の入口まで来ていた日のことにつながりました。
そして...
「聞いてくれたら、時間取ったよ」
俺がそう返すと、娘はうなずいただけでした。
呼び方が変わったことも、職業調べを別の人に頼んだことも、俺は娘が離れていく証拠のように受け取っていました。でも、娘は最初から俺に頼まないと決めていたわけではありません。
今も呼び方は「お父さん」のままです。次に娘が何かを持って居間の入口に立ったときは、こちらから声をかけたいと思っています。
(40代男性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
























