自分がやった日にだけ知らせていた俺へ、妻は1日ぶんを1件ずつ送ってきました

コラム

打っては消した返事

「ごめん」と打って、消しました。それを何度か繰り返しました。

謝れば、送り続けてきた俺の文が、ねぎらってほしいというお願いだったと認めることになります。認めるのが嫌で、返事を先へ延ばしました。乗るはずの1本を見送って、ホームのベンチで画面をつけたままにしていました。

拒まれるのが怖かったのだと思います。数えていないのは妻のほうだと思っていましたが、数えられていなかったのは妻の1日でした。

送ったのは、短い1行です。

「ごめん。数えたことがなかった」

そして...

帰ってから、家ですることを書き出しました。名前のつかない用まで入れると、俺が送ってきた報告は、その一部にしかなりませんでした。

その紙は妻には見せていません。今は、やるとも、やったとも書かずに済ませています。ごみ袋は妻が出る前に外へ出し、乾いた洗濯物はたたんでおきます。妻が何も言わずに済ませてきたことは、俺が思っていたよりずっと多くありました。

(30代男性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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