
誤送信のあと、打っては消し続けた10分で残ったのは何だったのか?消した分は翌日、全部送りました
コラム
返事のない画面を見ていました
読んだ印はついたまま、返事は来ませんでした。今頃、2通を並べて読んでいるのだろうと想像しました。どちらを信じればいいのか、俺が同じ立場でも決められません。通知が鳴るたびに画面を開きましたが、届いていたのは別の連絡ばかりでした。翌日、「間違えた、じゃ分からないよ」と届きました。続けて「10分、何を打ってたの」とも届きました。俺は消した文を全部、打ち直して送りました。返事の短さを別れの前触れだと決めつけていたこと、その場面を先に想像して打ち込んでいたことも書きました。最後に「あの1通は、君に言われると思って、俺が自分で打ってみた言葉」と足しました。
そして...
関係は続いています。ただ、送った文の長さの分だけ時間はかかりました。彼女は同じことを何度か聞き直し、俺はそのたびに、途中を省かずに答えました。今は、書きかけの文を入力欄に残したまま画面を閉じないようにしています。彼女の言葉を勝手に想像して打つのも、もうやめました。気になったことは、まとまる前に聞いてしまうほうが早いと分かったからです。
(20代男性・営業職)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)





























