
「すみません」だけ送ってきた部下を叱った私→1週間後、新人から届いたメッセージで頭を下げることに
コラム
1週間後に届いた新人からのメッセージ
それから部下は、何もなかったように仕事を続けていました。あの日の話を、こちらから蒸し返すこともしませんでした。
1週間がたった日、新人から個別のメッセージが届きました。
「あの日、先輩が会議に来られなかったのは、私のせいなんです」
「私が取引先に送るデータを消してしまって、先輩が残って直してくれました。先輩がいなかったら、取引先への対応が間に合いませんでした」
部下とのやりとりを開き、「でも、間に合ってよかったです」を読み直しました。会議室へ向かう途中で聞いたあの声も、新人に向けたものだったのです。まず直すことを選んでいた部下を、私は何も聞かずに注意していました。
席を立ち、部下のデスクへ向かいました。
「さっき、あの日のこと聞いたよ。理由も聞かずに注意して、ごめんなさい」
頭を下げると、部下は椅子から立ち上がって首を横に振りました。
「いえ、会議に出なかったのは事実なので」
「事情があったなら、なんで言わなかったの?」
「会議に出ないと決めたのは、私なので」
部下はそれだけ言うと、パソコンの画面に向き直りました。自分が叱られる側に回ってまで、新人の名前を出さなかった理由は、分からないままでした。
そして...
次の定例会議の前、チームのグループチャットに新人から「すみません、会議に少し遅れます」と届きました。
「了解。何かあった?」
送信してから、あの日の部下とのやりとりを開きました。「すみません」の下に並んだ自分の2通は、消さずに残してあります。
(30代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)






























