
「私のせいです」と繰り返す入社1年目の後輩に、私がかけたのは3年前に上司からもらった言葉だった
コラム
叱られても、後輩の名前は出さなかった
席に戻ってきた後輩には、「会議のことは気にしなくていいから」とだけ伝えました。会議に出ないと決めたのは自分で、後輩の名前を出せば、その判断まで後輩に背負わせてしまう気がしたからです。
1週間がたった日、上司が私のデスクまで来ました。
「さっき、あの日のこと聞いたよ。理由も聞かずに注意して、ごめんなさい」
頭を下げた上司を見て、椅子から立ち上がり首を横に振りました。
「いえ、会議に出なかったのは事実なので」
「事情があったなら、なんで言わなかったの?」
「会議に出ないと決めたのは、私なので」
後輩が話したのだと、そこで分かりました。後輩に渡したあの言葉が上司からもらったものだとは言わないまま、パソコンの画面に向き直りました。
そして...
次の定例会議の前、グループチャットに後輩の「すみません、会議に少し遅れます」が届き、すぐ下に上司の「了解。何かあった?」が並びました。
画面を閉じて、後輩と書いた復元手順のメモを、共有フォルダの1番上に置き直しました。あの言葉を最初にくれたのが誰なのか、上司にはまだ話していません。
(20代女性・会社員)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)






























