「母さん、もうやめろよ」息子の電話で、嫁の家計に口を出し続けた私がやっと気づいたこと

コラム

息子の電話と、読み返した画面

「それは、お見せできません」

「見せられないようなお金の使い方をしてるの?」

言い返すと、返事を待たずに席を立ちました。家に着いてからも気がおさまらず、もう一通送りました。

「家を買うなら、一度私に全部見せなさい」

その日のうちに、今度は息子から電話がかかってきました。

「母さん、もうやめろよ」

「私は心配して言ってるのよ」

「心配なら、聞く前に信じてくれよ。うちのことは、2人で決める」

普段は穏やかな息子が、声を落としたまま一歩も引きませんでした。電話を切ってから、嫁とのやりとりを最初から読み返しました。並んでいたのは、私の質問ばかり。家計を見てあげているつもりで、2人の暮らしに土足で上がり込んでいたのは私のほうでした。

そして...

しばらくして、息子に「2人で顔を見せに来て」と連絡しました。座敷のテーブルに、自分の貯金から用意したのし袋を置きました。

「余計なお世話だったわね。少しでも2人の新生活の足しになれば」

「ありがとうございます」

嫁が両手で受け取ったとき、「何に使うの?」と口から出かかって、お茶と一緒に飲み込みました。嫁の家計簿がどうなっているのか、本当は今も気になっています。それでも、もう聞かないと決めました。

(60代女性・主婦)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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