広い心と深い愛で彼女のすべてを受け止める彼氏はヤバイ
コラム
PRひとみしょう
女子に人気の歌の歌詞に「広い心と、深い愛で、わたしのすべてを受け止めてね!お願いね」とうたっているものがありますが、そうお願いされても無理です。
あるいはそれができる男子はヤバいです。
■彼との安定した交際には、なにが必要?
彼との安定した交際には、なにが必要か?というのは、結婚したら夫がなにをすれば、そこそこ夫婦円満にまわるのか?を考えるとわかると思います。
この項をお読みの女子は、未婚の人が多いと聞いていますので、そういう方は、自分の家庭は(自分のお父さんやお母さんは)どうなのか?を思い浮かべてみるといいかもしれません。
結婚したら
1夫は妻を(家族を)経済的に不自由させてはならない
2夫は折に触れて妻を褒めないと妻が機嫌を悪くする
一般的にはこういうことが言えるはずです。
未婚のカップルも同じようなものでしょう。彼の収入がゼロに等しく、彼は彼女が髪を切っても褒めてくれない。これでは健全な交際が成立しづらいですよね。
つまり、結婚していてもしていなくても男は、必死になって稼ぎ、仕事が終わるとパートナーのことを褒めなくてはならない。こんな「立派な」お仕事を受け持っているわけです。
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それに加え、「広い心と深い愛で」彼女の「すべて」を受け止めないといけないわけですよ。
どう考えても無理でしょ?
もっとも交際が始まる前とか、始まった直後は、男子もそれなりに気が張っているので、仕事で疲れて帰ってきても、彼女のことを褒めるでしょう。褒めるだけではなく、彼女がなにか愚痴を言えば、疲れて狭くなっている心をガッツリ広げて、深い愛で彼女の愚痴を受け止めるでしょう。
でもまぁ、そういう無理って長続きしないので、たいていのカップルはやがて「仕事から帰りました」「疲れています」「ごはんを食べたら眠くなりました」「風呂に入って寝ます」と、こうなるわけです。
■ホントの幸せとは
もっとも歌の歌詞って、多くの女子に共通する願望を歌っているので、現実生活では土台無理なことをいくらでも歌っているわけですが……それに歌の歌詞を頭から信じている人も少ないとは思います。
歌の世界はある種の理想郷を描いたものであって、現実とはちがう、という認識を持っている賢明な女子って、大勢いますもんね。
でも、そうであっても、ときに彼氏が話を聞いてくれないとか、彼氏が最近冷たいとか、あれこれ思い悩むのが、女子の恋愛の「リアル」だろうと思います。
そういうときは、広い心と深い愛で彼女のすべてを受け止めることができる男って、どんな男なのか、想像してみてはいかがでしょうか。
たま~に、広い心と深い愛で、あなたのことを抱きしめてくれる彼……というのは、想像できるかもしれませんね。不倫がおいしいというのは、たとえばこういうことだから、おいしいのです。
たまに会う男女の男が「広い心と深い愛」を、事前にしっかり用意して彼女に会うから、不倫はおいしいのです。
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が、不倫ではない、いわゆるふつうの交際において、毎日毎日、あなたのすべてを受け止めてくれる彼がいたら、その彼はきっと、真剣に仕事をしていないのでは?
真剣に仕事したら疲れますよね。疲れたら「ねえ、ちょッ!わたしの話を聞いてよ」と、彼女が怒り出すシーンも出てきて当然です。
でも、そういうリアルな日常こそが、ホントは最高に幸せなのです。今、最高に幸せと思えない人は……彼と別れたあとに、「ああ、あの彼と一緒にいた時間は幸せだったな」と思えてくるでしょう。
恋愛のリアルって、こんな感じではないかと思います。つまりキラキラした恋が最高のものなのではなく、ソリッドな(多少カタくてゴツゴツしている)恋が、ホントは最高にステキなのではないかと思います。(ひとみしょう/ライター)
(ハウコレ編集部)