
弟の彼女に「弟をよろしく」と送った俺→改札の手前で弟から届いた2通で、早とちりに気づいた
ライフスタイル
帰りの電車で送ったメッセージに、弟の彼女から返ってきたのは、問い返す1行でした。そのあと弟から届いた2通を、改札の手前で読みました。俺の思い込みは、そこでひっくり返りました。
実家の食卓に母が大皿を置くと、弟は箸を持ったまま、また彼女の話を始めました。行った店の名前、笑ったところ、別れ際に言われたこと。ここ数か月、実家に寄るたびに聞く流れでした。
彼女の話になると変わる弟
弟は昔から、自分のことをあまり話さない子でした。学校のことも仕事のことも、聞かれなければ黙っている。それが付き合って8か月の彼女の話になると、母に「これ、嫌がられないかな」と服の写真を見せたり、俺に店選びを相談してきたりしました。
久しぶりの休日に顔を出したその日も、話題は来月の母の誕生日でした。
「今度の誕生日、連れてくるって決めた」
母はうれしそうに、当日の料理を1品増やす相談を始めました。俺も、弟がもう彼女を誘ったのだと受け取ったのです。
長い文面を消して残したもの
帰りの電車で、弟の彼女とのチャットを開きました。2か月前、弟がスマホの画面を割ったとき、俺のスマホを貸して連絡させた。そのときのやりとりが、そのまま残っていました。
当日会う前に、兄として何か伝えておきたい。そう思って、弟が家でどんな顔で彼女の話をしているかを長々と打ちました。読み返すと押しつけがましく思えて、全部消しました。残したのはこれだけです。
「弟をよろしく」
しばらくして、彼女から返信。
「えっと、何かありましたか?」
それを見て、ようやく自分の文面がどう読めるかに気づきました。会ったこともない相手の兄から、前置きもなく届く「よろしく」。よくない知らせに見えても、おかしくない書き方でした。
どう書き直せば伝わるのか、次の駅に着くまで打っては消しました。
「ごめん、急に変だったよね。あいつ家でずっと君の話してるから、つい」
「母さんの誕生日、来てくれるんだってね。楽しみにしてる」
既読はつきましたが、それきり返信はありませんでした。
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「決めた」の本当の意味



























