
「仕事休んで昼寝できていいな」とソファから言った夫→「じゃあ、土曜。1日お願いね」と娘を任せた私
ライフスタイル
カップが空になる頃に届いた通知には、夫からの、付き合っていた頃以来の長い文が並んでいました。
哺乳瓶を洗い終えた手を拭く前に、娘がまた泣き出しました。つけっぱなしのテレビは、さっきと同じ番組の途中です。ソファで横になっていた夫が、体を起こさないままこちらを見ました。
ソファから届いた言葉
「仕事休んで昼寝できていいな」
娘は生後半年を過ぎています。生まれてから一度も、続けて8時間眠ってくれたことがありません。ずりばいを覚えてからは、家具の角や床に落ちた小さなものから目を離せなくなりました。抱っこの合間に洗濯物をたたみ、食事を作り、気づけば自分の分を立ったまま食べています。仕事をしていた頃のほうが楽だったと、本気で思う日もありました。
返事をせずに泣いている娘を抱き上げると、夫が続けました。
「休みなんでしょ。俺も昼寝したい」
蛇口を止めて、娘の背中を軽く叩きながら夫の顔を見ました。
「じゃあ、土曜。1日お願いね」
「1日?」
「1日」
夫はそれ以上何も言わず、テレビに顔を戻しました。
止めなかった出かける支度
前の晩、ミルクの時間と危ない場所を書いたメモを冷蔵庫に貼りました。
当日、玄関で娘を夫に渡すと、眉が寄ったのが見えました。口を開きかけて、閉じる。嫌なのだろうなと思いましたが、そのまま靴を履きました。
「行ってくるね」
駅までの道は、久しぶりに自分の歩幅で歩けました。街のカフェで頼んだコーヒーは、冷める前に飲み切れる。その当たり前に、少しだけ笑ってしまいました。
それでも、スマホは何度も裏返しては表に戻していました。泣いていないだろうか。引き出しは閉めてくれているだろうか。想像のほうが先に走ります。
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画面に並んだ長い文面




























