
彼女の連絡だけ「後回し」にしていた俺が、あの夜ようやく理由を話せた話
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彼女の連絡にだけ返信が遅い。自覚はありました。でもそれは、彼女のことをどうでもいいと思っていたからではなかったのです。
一番最後に開く通知
仕事中、スマホにチャットの通知が届きます。同僚からの業務連絡、友人からの飲みの誘い、そして彼女からのメッセージ。同僚や友人には、移動中や休憩の合間にさっと返信します。でも彼女の連絡だけは、通知を確認してもすぐには開きませんでした。
理由は単純です。彼女のメッセージは、きちんと向き合って読みたかったから。
今日あった出来事、最近気になっていること、ときどき送られてくる写真。どれも片手間に読むのがもったいなくて、仕事が終わり、家に帰ってソファに座ってからゆっくり開く。それが、いつの間にか自分の中のルーティンになっていました。
言えなかった理由
彼女が不安に思っていることには、薄々気づいていました。一緒にいるとき、俺が友人にすぐ返信したのを見て、ほんの一瞬だけ表情が曇ったのも見ていました。説明すればいいだけの話です。でも「お前のは大事だからゆっくり読みたい」なんて、面と向かって言うのは気恥ずかしくて、ずるずると先延ばしにしていました。
言わなければ伝わらない。そんな当たり前のことから、俺はずっと目をそらしていたのです。自分の中では大切にしているつもりでも、相手から見れば「後回しにされている」としか映らない。その想像力が、俺には決定的に足りていませんでした。
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聞かれた夜
























