
彼女の相談だけ、俺はいつも答えを後回しにしていた
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見せるつもりのなかったメモ
その日は休みが重なって、俺たちは久しぶりにふたりでカフェにいました。話がふと止まったとき、俺は手元のスマホを取り出して、なんとなく保留メモをもう一度のぞいていたのです。「ちょっと」と席を立ったとき、画面をつけたまま、テーブルの真ん中にスマホを置いてしまいました。
戻ってきたとき、彼女は笑ってうなずいてくれただけでした。気づかれずに済んだ。そう思い込んでいた俺に、後日、彼女のほうから切り出されたのです。
「私の相談だけ、保留に入ってたよね」
そして...
ごまかすこともできました。でも俺は、コーヒーのカップをテーブルに戻して、打ち明けました。
「君にだけは、行ってほしくなかったんだ」
保留にしていたのは、どうでもよかったからではありません。むしろ逆で、彼女に行ってほしくなかったから、背中を押すことも、引きとめることもできずに、ずっと答えを置いたままにしていたのです。いつも明るく返してきた俺の沈黙が、彼女を不安にさせていたことには、あとから気づきました。
(20代男性・大学生)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)

























