
片づけ中に恋人の止まった腕時計を見つけた僕→料理と一緒に伝票まで撮ってしまった
カップル
部屋を片づけていたら、棚の奥から見覚えのある腕時計が出てきました。恋人が前に置き忘れたものだと、すぐにわかります。針が止まったままだと気づいたことが、僕の毎日を少しずつ変えていったのです。
止まったままだった、彼女の忘れもの
その時計は、彼女がずっと愛用しているものでした。「直さなきゃ」と言いながら止まったまま放っているのを、前に見せてもらったときから知っていました。手のひらで眺めているうちに、「彼女の誕生日までに直して、ちゃんと動くようにして返したい」そんな気持ちが、急にかたちを持ちはじめました。気の利いた贈り物の一歩を、僕はずっと先延ばしにしていたのです。
修理に出した、あの日の写真
近所のジュエリー店が時計の修理も引き受けてくれると知り、その日のうちに預けました。預かり票だけが手元に残り、テーブルに置きっぱなしになっていたのです。その晩、自信のある料理ができたので、写真に撮って彼女へ送りました。料理を見てほしいばかりに、脇の預かり票まで一緒に映り込んでいたことには、少しも気づいていません。あとから写真を見返して、僕は頭を抱えました。
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言えないと答えた、本当の理由
























