個室の前で背を向けた友人から届いた、「聞いていた話と違うよね」の1通

コラム

乾杯を待つ個室で、私のスマホが一度だけ短く震えました。

断れないまま引き受けた幹事

職場の先輩から、合コンの幹事を頼まれました。断れないまま引き受けましたが、女性の参加者が集まりません。あと1人足りず、学生時代からの友人を思い浮かべました。

彼女には彼氏がいて、合コンだと正直に書けば断られることは分かっていました。それでも人数を優先し、私はメッセージを送りました。

「久しぶりに女子会しない?」

参加の返事が届いたあとも、私は嘘を訂正せずに当日を迎えました。

チャットで認めた嘘

案内されて来た友人は、個室の中を見ると、席に着かずに戻っていきました。立ち上がるより先に、通知が届きました。

「聞いていた話と違うよね」

言い逃れはできませんでした。

「女性が集まらなくて。合コンだと言ったら、来てくれないと思った」

職場で頼まれた合コンだったことも、続けて送りました。

「彼氏がいるの、知ってるよね」

その問いには、「知ってた。ごめん」とだけ返しました。既読がついたまま、返事は来ませんでした。追いかけて謝っても、人数のために戻ってほしいと言っているだけだと分かっていました。

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