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弟嫁に料理対決を挑んで「完敗」した日、義母に言われた一言が今も胸に刺さっている

コラム

私は以前から料理に自信がありました。「最高の食材」を選んで作る料理が「庶民」が作った料理に負けるはずがない。そう信じて弟嫁に対決を挑んだ正月の日、思いもよらない結末が待っていました。

高級食材という「鎧」

裕福な家に嫁いでから、私が作る料理は変わりました。スーパーではなくデパ地下で、ブランド牛やオーガニック野菜を選び、高い調味料を揃える。そうして作ったものこそが「ちゃんとした料理」だと思っていたのです。

正直に言えば、弟嫁のどこにでも出てきそうな家庭的な料理を見るたびに安心していました。私の方が上だ、と思っていたのです。けれどそれは料理の腕ではなく、食材の値段で自分を測っていただけでした。そのことに気づいたのは、ずっと後のことです。

「軽い気持ち」のつもりだった

正月の席で料理対決を提案したとき、心の中では勝利を確信していました。弟嫁は控えめな人で、きっと断るだろうと思っていたのです。だから「いいですよ、やりましょう」というまっすぐな返事には、正直少し焦りました。

それでもすぐに「高級食材で作る私の料理に、庶民的な材料で勝てるわけがない」と自分を落ち着かせました。対決の前日、張り切って仕入れた食材の合計は3万円を超えていました。「こんなにお金をかけたんだから大丈夫」。負ける気は、まったくありませんでした。

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