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「英語なんて無駄」と言った父→20年後に”父の会社を英語で”助けることになった話

コラム

久しぶりの電話

ある平日の夕方、父から珍しく電話がかかってきました。少しぎこちない声で、父は言いました。「海外の会社から引き合いが来てな」

父の工場の製品に興味を持った会社があるらしいのです。しかし問題がありました。「英語のできる社員がおらんで......」

そして、少し間を置いてから続けました。「英語、教えてくれんか」

あの「英語なんて無駄だ」と言った父が、今、その英語を私に頼んでいる。その事実を聞いた瞬間、私はしばらく言葉が出ませんでした。

そして…

少し考えてから、私はこう答えました。「いいよ」

怒りも恨みも、不思議と出てきませんでした。むしろ、あのときの悔しさがあったからこそ、ここまで続けてこられたのかもしれないと思いました。

電話を切ったあと、小学生のころ、本屋で薄い参考書を二冊買った日のことを思い出しました。レジに持っていくとき、少しだけ恥ずかしかったことも覚えています。

認められなくても続けたものがある。それが、父の会社の役に立つかもしれない。そう思うと、それだけで十分だと思えました。

(30代女性・外資系企業)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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