
隣の奥さんの夫にメッセージを送った私には、どうしても黙っていられない過去があった
コラム
送ったメッセージ
ご主人の連絡先は、以前の防災訓練の名簿に記載されていました。何日も悩んだ末、メッセージを一通送りました。
「お宅に若い男性が頻繁にいらしているようです。余計なお世話かもしれませんが、お伝えすべきだと思いました」
送信する指が小さく震えていました。
数日後、ご主人から返信が届きました。「弟です。妻の弟が手伝いに来てくれていただけです」その文面を、何度も読み返しました。画面の文字がにじんで見えたのは、目が疲れていたからではありません。
そして...
翌朝、隣の奥さんとすれ違ったとき、目を合わせることができませんでした。それでも奥さんは軽く会釈を返してくれて、その横顔がかえって胸に刺さりました。
私は隣の奥さんを守ったのではなかった。15年前の自分を救おうとしていただけでした。あの日の後悔を、他人の家庭に重ねていた。居間のソファに座ったまま、しばらく動けませんでした。確かめもせずにメッセージを送ったあの夜の自分を、どうしても許すことができません。
(50代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)


























