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15年待ち続けた椅子に座ったのは年下の彼女だった。俺が提案前夜に隠していたこと

コラム

黙っていられなかった理由

実際に先方の担当者が変わり、チームに動揺が広がったとき、彼女の顔を見てしまいました。焦りながらも誰も責めず、ひとりで打開策を探している横顔です。かつての俺に、あの冷静さがあっただろうか。そう思った瞬間、口が勝手に動いていました。 

「先方の担当者が変わってます。前任の方とは好みが違うので、構成を変えたほうがいいです」

彼女は顔を上げて「ありがとうございます」と頭を下げました。その素直さが、胸に刺さりました。

そして...

提案が通ったあの日から、俺は彼女と目を合わせられなくなりました。態度を改めたのは、彼女を認めたからではありません。あの情報を最初から共有していれば、担当者変更の混乱そのものが起きなかった。俺が黙って引き起こした危機を、俺が助けたふりをしただけなのです。 

彼女は俺が変わったと思っているかもしれません。でも、変わったんじゃない。ごまかしているだけです。あの椅子に座れなかった悔しさを年下の彼女にぶつけ、足まで引っ張ろうとした自分の醜さから、今も目をそらし続けています。

(30代男性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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