
「時短勤務は周りに迷惑」と口にした私が、時短を申請する側になった朝
コラム
誰かの働き方を「迷惑」と断じた過去の自分。その言葉が、自分が同じ立場になった時も耳の奥で鳴り続けていました。因果応報という言葉では片付けきれない、苦い気持ちの話です。
限界だった
時短勤務の同僚をカバーする側に回りました。時短を取っているメンバーが2人いて、私ともう1人が業務を引き受けていたのです。退社時刻が21時を過ぎることも珍しくなく、週末も資料作りで潰れていました。体力的にも気持ち的にも、だんだんぎりぎりの場所に追い込まれていました。
ある日の昼休み、疲れが限界に達していた日のことです。同期に愚痴をこぼしました。「時短勤務は周りに迷惑」。口に出した瞬間、ひどいことを言っていると自分でもわかっていました。でも、一度言葉にしてしまうと引き戻せなかったのです。同期は苦笑いを浮かべたまま、何も答えませんでした。
検査結果が告げられた朝
その後、体調を崩して受けた検査で、継続的な通院と治療が必要な病気が見つかりました。仕事を続けるには、勤務時間を短くする以外に方法はありませんでした。
チームミーティングで「来月から私、時短にさせてもらうことになりました」と告げた瞬間、会議室の空気が変わるのを感じました。誰も何も言わない。でもその沈黙の中に、かつて自分が漏らした一言が響いている気がしたのです。
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かけられた言葉の重さ























