
「お母さんの手伝いなんていらない」反抗期の息子→引っ越しの日に見つけた段ボールの中身
コラム
息子が大学進学で家を出る朝。手伝いを断られた私は、寂しさを抱えたまま新居まで同行することになりました。そこで目にしたのは、思いがけない光景だったのです。
話さなくなった息子
息子が口数を減らしたのは、高校2年の頃からでした。「ただいま」という声が聞こえなくなり、夕食もリビングに来ず、自分の部屋で済ませるようになりました。廊下ですれ違っても目を合わせない。話しかけても「別に」の一言だけ。そういう日々が2年近く続きました。
思春期なのだと自分に言い聞かせながら、お弁当と朝食だけは続けていました。作った分量がほとんど減っていなくても、何も言わず、翌朝もまた台所に立つ。それしかできることがなかったのです。
引っ越しの朝
大学合格の報告も、「受かったから」の一言だけ。一人暮らしの準備も、息子が一人で進めていました。当日の朝、業者の作業が始まる前に「何か手伝おうか」と声をかけると、背中越しに返事が返ってきました。
「お母さんの手伝いなんていらない」
指先が少し冷たくなりました。それでも新居の鍵の受け渡しには母親の立ち会いが必要で、結局一緒に電車に乗ることに。向かい合って座った1時間、息子はずっとスマホの画面を見ていました。
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開けないで、と言われた箱























