
お兄ちゃんの育休=楽だと思ってた私→実家で見た光景に、自分の偏見が恥ずかしくなった話
コラム
自分の言葉
夕食の席で、味噌汁の味が感じられませんでした。会社で先輩に同調して笑っていた自分の顔が、頭をよぎります。あのとき笑われていた男性社員にも、家にはきっと、こういうメモ帳があったはずです。
私は箸を置いて言いました。「私、勘違いしてた。育休って、休みじゃなかったんだね」。兄は少し驚いた顔をしてから、「俺も最初はそう思ってたよ」とだけ言いました。責められもせず、説教もされなかったぶん、自分の浅さがよけいに恥ずかしくなりました。
そして...
翌朝、いつもより早く起きて、コーヒーを淹れました。子どもの頃に兄と2人で買った、おそろいのマグカップに。「お兄ちゃん、これ」と渡したとき、兄は何も言わずに受け取ってくれました。
帰り際、玄関で兄の顔を見るのが、なぜか気まずくて、靴を履きながら「ごめん」とだけ言いました。兄は「いいよ」と笑ってくれました。
家に帰る電車の中で、ずっと考えていました。今度出社したら、育休明けの先輩に何か声をかけたい。「お疲れさまでした」だけでもいい。私が知らなかったことを、その人は何ヶ月もかけて積み上げてきたのだから。
(20代女性・営業職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)



























