
彼女からの「今日買いたいな」を信じて買い物の準備を整えた俺→玄関で彼女が固まった本当の理由
コラム
玄関で固まった彼女
チャイムが鳴って玄関を開け、俺は「行こうか」と当然のように外へ出ようとしました。すると彼女は俺を見て立ち止まり、「え、何これ? どこ行くの?」と聞いてきたのです。俺は不思議に思いながら答えました。「だって買い物行きたいんでしょ?」と。 すると彼女は数秒の沈黙のあと、吹き出して笑い始めました。
「ごめん、あれ誤字なの。『会いたいな』を打ったつもりが『買いたいな』に変換されてた」。俺は数秒、その意味を飲み込めませんでした。 誤字。会いたい、を、買いたいに。じわじわと事態が理解できてくると、自分が一人で勝手にリサーチして、リストを作って、ジャケットまで羽織っていたことがおかしくなってきたのです。彼女に「もしかして、誤字に気づいてなかった?」と聞かれて、俺は申し訳なさそうに頭をかくしかありませんでした。
そして...
結局その夜は、せっかくの準備を無駄にするのも惜しくて、二人で駅前のモールに買い物デートに出かけました。リストの最初に書いた香水を、彼女に「せっかくだから、何かひとつだけプレゼントさせて」と渡したのです。 帰り道、彼女が小さな声で「ありがとう、本当に」とつぶやいてくれた瞬間、俺はあの誤字に感謝したい気持ちになりました。彼女の遠慮を取り払えるなら、これからもこのくらい本気で受け取って、本気で動こう。誤字一つで、俺が彼女に何をしてあげたいかが、はっきりしたのです。
(20代男性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)



























