
「あんたがリーダーとか無理でしょ」と笑った友人と、10年ぶりの同窓会で立場が入れ替わっていた話
コラム
高3の時、私を笑った友人。10年ぶりの同窓会で再会したとき、彼女が口にした「すごいね、見違えた」の一言に、当時の傷と今の自分が交差しました。
私は人材会社でマネージャーを務める28歳の女性です。学生時代の私は目立たない方で、グループの端にいました。先日10年ぶりの同窓会に参加したのですが、当時の友人との再会で、自分の中の古い傷と向き合う時間を過ごすことになりました。
教室で笑われたあの日
高3の文化祭実行委員会の候補に、私の名前が挙がりました。クラスのほとんどが「いいんじゃない?」と頷いてくれた中、明るくクラスの中心にいた友人だけが、笑いながら言ったのです。「あんたがリーダーとか無理でしょ」。周囲の数人が一緒に笑い声を上げました。私は何も言えず、結局、立候補は引っ込めることになりました。あの笑い声は10年経った今でも、ふと耳の奥で鳴ることがあります。
自己紹介で見た友人の表情
同窓会の会場は、地元の駅前の居酒屋の個室でした。受付で目があった友人は、当時のままの笑顔で「久しぶり!」と声をかけてくれました。乾杯のあと、幹事の進行で一人ずつ近況を話す時間になりました。私は深呼吸をして、「人材会社で12人のチームを任されています」と短く伝えました。周囲から「すごい!」という声と拍手が起こりました。視界の端で、友人の表情が一瞬だけ固まったのが見えました。当時の教室の景色がよぎりましたが、私はそのまま席に戻り、グラスを見つめていました。
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「ごめんね、何も考えずに言ってた」
























