
同僚の荷物を駅まで持ってあげていた僕が、彼女からのメッセージに咄嗟に「筋トレ」と返した本当の理由
コラム
同棲1年の彼女との関係は順調なはずでした。けれど、ある日彼女から届いたメッセージへの返事に、自分でも気づいていなかった小さな揺らぎがありました。
ただの親切から始まったこと
きっかけは、ささいな会話でした。同部署の同僚が、手首を痛めて重いものを持つのが辛いと話していたのです。ちょうど僕の帰る方向と途中まで一緒だったので、「駅までなら荷物持ちますよ」と声をかけました。同僚は何度も恐縮して、「本当にいいんですか」と。
最初の一回だけのつもりでした。けれどその後、買い出しのある金曜日になると、自然と「今日も大丈夫ですか」と聞くようになっていきました。
気づけば、それが二人の間の習慣のようになっていたのです。
「筋トレ」と返した瞬間
ある日の昼休み、彼女からメッセージが届きました。「なんでいつも荷物持つの?」画面を見たとき、説明する言葉がうまく見つかりませんでした。同僚の手首のことを話せばいいだけなのに、なぜか面倒に感じたのです。
気づけば「筋トレ」と打って送信していました。返事はすぐに来ました。
「嘘つけ」その短い一言を見たとき、僕は思わず画面から目をそらしました。何かを後ろめたいと思っている自分がいることに、自分でも初めて気づいたのです。
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自分でもわからない感情

























