
「明日のデート楽しみだね」に「普通」と返した彼。当日、気合い満点の彼を見て笑いをこらえた話
コラム
カフェで見つけたタグ
カフェに入って席に着いてしばらくすると、彼が「ちょっとトイレ」と立ち上がりました。何気なく目を向けた椅子の背に、彼の脱いだジャケットがかけてあります。襟元に小さな白いものが見えました。よく見ると、値札のタグでした。
笑いをこらえながらスマホを取り出し、そっと写真を撮りました。それから、その写真をそのまま彼にメッセージで送ったのです。
トイレから戻ってきた彼は、スマホを見た瞬間に表情が少し変わりました。それから視線をそらして、なぜか手元のメニューを真剣に眺め始めます。彼の耳が、みるみる赤くなっていくのが見えました。
そして...
しばらくして、彼から短いメッセージが届きました。
「…楽しみすぎて買った」
その文字を見たとき、私は思わず声を上げて笑ってしまいました。彼は俯いたまま「言うなよ」と小さくつぶやきます。
「普通」と返した夜、彼はどんな顔をして服を選んでいたのだろう。クローゼットの前で迷っている彼の姿を想像したら、もう前夜の落胆はどこかへ消えていました。
クールに見せたくて「普通」と返したくせに、その夜こっそり何度も鏡の前で着替えていたのかもしれない。そんな照れ隠しが、ようやく愛おしく思えた休日でした。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)




























