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妻の夜勤を『すれ違い夫婦』と噂する住宅街で、僕が玄関で続けていたこと

コラム

向かいの奥さんに、つい話したこと

ゴミ捨て場で向かいの奥さんと一緒になった日、彼女は少し驚いた顔で僕を見ました。

「奥様、夜勤大変ですね」

そう声をかけてくれた声は、どこか気まずそうにも聞こえました。噂を立てていた一人なのかもしれない。けれどわざわざ声をかけてくれたという事実のほうが、僕には重く感じられました。

「妻のおかげで、なんとかやってます。患者さんを見守る仕事なので、誰かがやらないと回らないですから」

言ってから、少し言いすぎたかと思いました。けれど向かいの奥さんは、深く頭を下げて、ゴミ袋を結び直してから家に戻っていきました。

そして...

家に戻ると、保育園に送り出す前の息子が、玄関で待っていました。

「パパ、ママは?」「もうすぐ帰ってくるよ」

僕がそう答えるのと、玄関の鍵が開く音が重なりました。仕事を終えた妻が、コートを脱ぎながら息子に微笑みかけます。「ママ、おかえり」息子のそのひとことが言える光景を、僕は守りたい。

誰かに「すれ違い夫婦」と笑われようと、毎日の支度を続ければ、いつか息子が大人になったとき、自分の家のことを誇りに思える日が来るはずです。

(30代男性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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