おしゃれと恋で もっとかわいく - ハウコレ
SP用検索ボタン
メニューはこちら

彼女の手をいつも写真から消していた僕。よかれと思って続けたことが、彼女を一番傷つけていた

コラム

彼女が傷ついていることに、僕はずっと気づいていませんでした。彼女のためを思って続けていた習慣が、いちばん伝えたくなかった誤解を、彼女に与えていたのです。

撮ったばかりの二人の写真を開いて、いつものように指先で写真の端を調整しました。彼女の手が写り込んだ部分を、枠の外へ追いやるためです。深い意味はない。自分では、ずっとそう思っていました。

彼女が手を隠す理由

僕は彼女とのデートのたびに、二人の写真をSNSに投稿しています。一緒に過ごした時間を残しておきたかったし、誰かに見てもらえるのも嬉しかったのです。

ただ、付き合い始めた頃から、ひとつ気になっていたことがありました。写真を撮ろうとすると、彼女はいつも手を引っ込めて、指先を隠すような仕草をするのです。あるとき彼女が、ふとこぼしました。

「私、爪きれいじゃないから」

そのひとことで、彼女が自分の手を気にしているのだと、僕はようやく気づきました。

よかれと思っての習慣

それからの僕は、投稿する写真を選ぶとき、彼女の手が目立つものを避けるようになりました。どうしても写り込んでいるときは、その部分を切り取ってから載せていたのです。

彼女は写真を投稿されるのを喜んでくれていました。だから投稿はやめたくない。でも、彼女が気にしている手を、わざわざ人目にさらす必要もない。そう考えた末の方法でした。

気にしていることには触れないほうが、彼女のためになる。僕はそう信じて疑いませんでした。困りごとを口に出さず、自分の中で片づけてしまうのは、昔からの僕の癖だったのかもしれません。

  • X
  • Line