
友人に紹介するはずだった彼女を、僕は知らないうちに不安にさせていました
コラム
友人から届いた一通のメッセージで、集合時間が1時間早まったことを知りました。僕は軽い気持ちでスタンプだけを返しました。彼女にも伝え直すべきだと、そのときの僕は思いつきもしなかったのです。
彼女を、初めて友人に紹介する日
この集まりは、付き合って半年になる彼女を、友人たちに初めて紹介する場でした。みんなに気に入ってもらえるだろうか。彼女が居心地よく過ごせるだろうか。そんなことばかり考えて、僕は何日も前から落ち着きませんでした。
案内の画像が友人から回ってきたとき、僕はうれしくなって、すぐに彼女へ転送しました。これで彼女も安心して来られる。そう思っていました。
ところがその後、集合の時間が1時間早まったという連絡が友人から入りました。僕はスタンプを返しただけで、頭の中は当日の段取りでいっぱいでした。彼女にもう一度伝えるという、たったそれだけのことを、すっかり見落としていたのです。
賑わいの中で返した、ひとこと
会場では、友人たちが次々と集まり、賑やかに準備が進んでいきました。「彼女さん、どんな人?」とからかわれて、僕は照れながら返事をしていました。
そんなとき、彼女から「今から向かうね」とメッセージが届きました。僕は周りに気を取られたまま、「うん、待ってるね」とだけ言いました。もっと言葉を添えればよかったのに、そのときは気づきませんでした。
やがてドアが開き、彼女が入ってきました。「あ、来た来た!」と友人が声をかけます。けれど彼女の表情は硬く、楽しそうな輪の中で、ひとりだけ戸惑っているように見えました。僕はすぐに立ち上がり、彼女のもとへ向かいました。
次のページへ
画像をたどって、気づいたこと

























