
私の誕生日は忘れるのに通話相手の女には貢ぐ、付き合って2年のゲーム漬け彼氏→相手のまさかの正体に愛も未練も消え去った
コラム
なぜ彼は私よりゲームの通話を選ぶのか。その理由を本人の口から聞かされた数日後、スピーカーから漏れた一声で、優先されていた相手が誰だったのかを思い知ることになりました。
リビングにいるはずの彼との会話が、もう何日も成り立っていません。ヘッドセットを着けた彼は、画面の中の誰かとだけ楽しそうに笑っています。私といるより、その通話のほうが大事なのだろうか。冷めていくコーヒーを見ながら、私はずっと同じことを考えていました。
どうして私より、画面の中の人なんだろう
付き合って2年、彼のゲーム好きは知っていたつもりでした。けれどいつからか、休みの予定より通話の予定が優先されるようになっていました。出かけようと声をかけても、彼は片手を上げて、後にしてという合図を返すだけです。ヘッドホンから漏れる甲高い声が、彼の名前を呼ぶたび、彼の返事はいちばん柔らかくなりました。私に向けたことのない声だと、気づかないふりをしていました。
「お前みたいに疲れないんだよ」
会ったこともない相手に、なぜそこまで夢中になれるのか。一度だけ、まっすぐ聞いてみたことがあります。彼はゲームの画面を指したまま、こともなげに答えました。「お前みたいに疲れないんだよ」。
やきもちを焼く私が重いだけだと、その口ぶりは表していました。誕生日を覚えてもらえるのも、欲しいものを贈ってもらえるのも、私ではなく画面の向こうの誰か。問い返すほど、彼は通話にこもるようになっていきました。
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スピーカーから流れた、低い男の声

























