
「窓際の席をお願いします」と無理を頼んだ俺が→その席に込めた、二年分の理由
コラム
お店に電話を入れて、俺はひとつだけ無理を頼みました。窓際の、いちばん端のあの席を取っておいてほしい。二年前、彼女と初めて二人で来たとき、座ったのがその席でした。当日まで内緒にしておこうと、俺はひそかに決めていたのです。
あの席を、もう一度頼んだ
二人の記念日に何をしようか考えて、俺はあのお店を予約することにしました。料理が特別なわけではありません。ただ、初めて二人で出かけたのがあの店で、窓際の端の席で向かい合ったことを、俺はずっと覚えていました。同じ席をもう一度、と思ったのは自然なことでした。
予約が取れたその足で、俺は彼女に「予約は取れたよ。窓際の席、お願いしておいたから」とメッセージを送りました。
楽しみにしてる、という返事
彼女からはすぐに「ありがとう、楽しみにしてるね」と返ってきました。その短い返事に、俺は安心しました。実のところ、ここしばらく仕事が立て込んでいて、彼女への連絡もそっけなくなっていた自覚があります。その埋め合わせの気持ちも、正直あったのだと思います。当日に向けて、俺は渡すものをひとつ用意し、伝える言葉を頭の中で並べ替えていました。
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向かいの彼女が、少し硬かった

























