
初めて泊まった彼の部屋で、私の歯ブラシだけ袋にまとめられていた話
コラム
初めて泊まった翌日、私の歯ブラシだけが袋に入れられ、バッグの上に置かれていました。「忘れないで持ち帰ってね」と言われた瞬間、彼の部屋に残ってはいけないものにされた気がしました。
袋に入っていた歯ブラシ
付き合って4か月、初めて彼の部屋に泊まりました。駅まで迎えに来てくれて、帰りにコンビニで飲み物を選び、部屋では映画を見ながら他愛ない話をしました。棚には彼の本が並び、洗面所には彼の歯ブラシと整髪料だけが置かれていました。
私が持ってきた歯ブラシは、寝る前に洗面台の端に置きました。次に来たときも使えるかもしれない。そんなことを考えた自分が、少し浮かれていたのだと思います。
翌日、帰る準備をしていると、バッグの上に小さな袋がありました。中には私の歯ブラシが入っています。彼は何でもないことのように、「忘れないで持ち帰ってね」と言いました。
「持ち帰ってね」が別の意味に聞こえた
清潔にしてくれただけかもしれません。忘れ物をしないよう気を遣ってくれたのかもしれません。それでも、彼の歯ブラシの隣に並ぶことを避けられたようで、うまく受け止められませんでした。
「置いておいたらだめだった?」と聞くと、彼は「だめっていうか、持って帰ったほうがいいかなって」と答えました。その言い方が曖昧で、私はさらに悪い想像をしました。誰かが来るから隠したいのか。それとも、私はまだ彼の生活に入れてもらえる相手ではないのか。
玄関で靴を履きながら、「私以外も来るの?」と聞いてしまいました。責めたいわけではありませんでした。ただ、袋に入った歯ブラシが、そのまま私の立ち位置を表しているように見えたのです。
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玄関で聞いた彼の本音























