
ずっと言えずにいた決断を、俺は彼女にたった一言で伝えようとした
コラム
会社を辞めて、いつかコーヒーの店を持ちたい。その決断を最初に伝えたい相手は彼女でした。けれど、全部を話す勇気が出ないまま、俺は「君ならわかる」とだけ送ってしまいました。信頼しているつもりで、説明する責任から逃げていたのです。
彼女に話したかった理由
彼女とは共通の友人を通じて知り合いました。集まりで何度か会ううちに、2人でもメッセージを交わすようになりました。
会社を辞めて、昔から続けたかったコーヒーの店を持ちたい。その話を軽くしたとき、周りは笑って受け流しました。でも彼女だけは、「いいと思う。やってみたら」と返してくれました。
その言葉が残っていました。だから、退職を決めようとしていたとき、最初に話したいのは彼女だと思いました。背中を押してほしかったのかもしれません。けれど、その気持ちをそのまま言うことができませんでした。
送ってしまった言葉
説明しようとすると、言葉が多くなりました。辞める不安、店を持ちたい理由、失敗したらどうするのか。どれから書いても、彼女に重い荷物を渡すような気がしました。
それで俺は、「君ならわかる」とだけ送りました。彼女なら察してくれるはずだと、自分に都合よく考えていました。
すぐに彼女から「何かあったの?」と届きました。その返事を見て、俺が何も伝えていなかったことに気づきました。けれど、改めて書き直そうとしても、何から話せばいいのか決められませんでした。
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待たせた数日

























